Vol.22 見るのではなく『検証するテレビCM』とは‥。

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20080827-tv-cm.jpg数ヶ月前・・・

あるお客様とのお打ち合わせの席での事。

 

その席には・・・

こちらサイドは、マスコミ関係のお取引様、そして私。

 

お打ち合わせの冒頭に、お客様から私たちに次のような質問が・・・

「そういえば最近、印象に残ってるテレビコマーシャルって何?」

 

『印象に残る』

この感覚の捕らえ方は十人十色であります。

 

こういったケースでは、ほとんどの方が・・・

・面白かった

・タレントイメージ性

・可愛い

・美味しそう

・楽しそう

といった印象を考えるのかもしれません。

 

そして、このような質問をされた場合・・・

皆さん、少しの時間考えてから回答することがほとんど。

 

でも、最近の私は・・・

こういったシーンでは、その『考える』というアクションをしないように心がけております。

 

なぜなら・・・

『考える』=『一般の視聴者から距離が出来る』

と、思うからであります。

 

突然の質問でしたが・・・

その時に私は「ハッ」と、あるCMを思い出しました。

 

それは・・・

イメージ画像のような【謝罪広告】or【リコール関連広告】でありました。

「□□□□の商品には、□□□の恐れがあります。次の商品をご購入のお客様は・・・」

 

世の中には、星の数ほどのコマーシャル(CM)が存在します。

 

ですが・・・

いわゆる『真剣に見た』という視聴アクションをしたコマーシャルは、ほんの僅かではないでしょうか?

 

でも、いかがでしょうか?

このような【謝罪広告】or【リコール関連広告】のCMの時には・・・

いわゆる『真剣に見た』という視聴アクションをなさったのではないでしょうか?

 

例でも書かせていただきましたように・・・

「□□□□の商品には、□□□の恐れがあります。」

というメッセージからスタートするコマーシャルの時には、一瞬手を休めて注目していませんか?

 

 

では・・・

どうして、手を休めてまで注目するのでしょうか?

1‥自分への関連性が高い(他人事ではない)と思ったから

2‥恐怖心を感じたから

3‥視聴ではなく『検証』が必要なCMだったから

4‥ゆったりとした見やすい&聞きやすいCMだったから

5‥その他

 

もちろん・・・

【謝罪広告】や【リコール関連広告】といったコマーシャルは、ゼロになることが最も素晴らしいことであります。

 

ですが・・・

【このような表現手法としての条件が含まれたコマーシャル】だとしたら、人間は同じような視聴アクションへシフトするのではないでしょうか?

 

【1】は、スピード性を高めます。

 

【2】につきましては・・・

以前、いくつかのVolでも書かせていただきましたが『恐怖心』は、人間の心理に『クセになる習慣』を発生させます。

 

そして【3】のように、視聴ではなく『検証を求められること』は、様々な『健康関連のテレビ番組』で、その注目度の高さは実証されております。

 

さらに【4】については・・・

デジタル技術の進歩によって生まれた『情報を詰め込み過ぎる功罪』が氾濫する中、本当は『デジタルの時間軸』ではなくて・・・

『人間の呼吸の速度の時間軸』で制作されたコマーシャルのほうが、本来の目的である『視聴していただき易さ=見易さ&聞きやすさ』と言えるのではないでしょうか?

 

 

今回のような内容の『印象に残る』というものは、視聴者の方が『検証が終わる』と同時に、脳の中から削除してしまうものであります。

ですので、殆どの方が『印象に残らない』と判断すると思います。

 

しかし、大切な『印象に残る』とは・・・

『ターゲットの人が、その時にどうしたか』といった【体でおぼえたこと】が重要だと考えます。

 

いかがでしょうか?

 

これらの条件が満たされた内容のコマーシャル(CM)が、もしシリーズ化されたとしたら・・・

ある意味【クセになるコマーシャル(CM)】となるのではないでしょうか。

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