既に【今日の感】の次の2つのVolで事前告知をさせていただいておりました『iPodの裏技』につきまして・・・
かなりの反響にビックリでございました。
そして、続編アップのリクエスト&ご期待ありがとうございました。
画像素材や詳細な説明文の準備ができましたのでアップいたします。
ちなみに、事前告知のVolはこちら・・・
↓
●Vol.81 えっ!‥iPodで、ある【裏技】を発見!‥コレは凄いかも!
●Vol.83 その後の『iPodの裏技』について。
さてさて・・・
『iPodで、けっこう高価なミキサーでしか出来ないような【裏技】が出来てしまう』とは?
もうタイトルをお読みいただいて、お分かりかと思うのですが・・・
その『iPodでの裏技』とは・・・
↓
ナント・・・
【iPodで擬似カラオケが楽しめる】ということであります!
ちなみに、この【iPodでの擬似カラオケ】で・・・
娘はギターの練習が、かなりし易くなったご様子でございます。
↓
楽曲にもよりますが・・・
自分のパート(ギターの音)が、聞きやすくなって、ギターをコピーする練習時間がかなり短縮されたご様子。
さてさて・・・
では【iPodでの擬似カラオケ】とは、いったいどういうことなのか?
※ 注意
・あくまで『擬似的なカラオケ』ですので、ご注意ください。
・楽曲によっては、それを体感できないケースもあります。
(そのあたりの原理につきましては、後半のほうで説明させていただきます)
・これは、私の娘が所有の2006年頃に購入のiPod-nanoでの検証結果ですので、その他の機種で可能かどうかは検証しておりません。
・お試しになる場合には、自己責任のもとでお願いいたします。
勘のイイ方は、写真の様子から既にお分かりかと思うのですが。
それは・・・
こちらの写真のように・・・
次のような状況にすると体感できます。
iPodのヘッドフォン用ジャックにミニジャックを差し込む
↓
通常のように、しっかりと差し込むのではなく、写真のように『微妙に抜けそうな感じ』に致します。
(約1~2mm程度)
↓
微妙なポジションなので、手を添えながらでないと体感できません。
※
また、注意点と致しましては・・・
iPodのインプットジャックの構造は、ミニジャックが抜けると『演奏がOFF』になる仕様のようですので、その『微妙なポジション』から外れると次のような状況になります。
↓
・演奏がOFFになる
・通常の音声となる
通常のヘッドフォンのミニジャックの先端は、写真のような構造になっており、それぞれ次のような役割が割り当てられております。
・右チャンネルの音声
・左チャンネルの音声
・アース
これは、iPodに付属のヘッドフォンの構造も同じようです。
ですので・・・
この『擬似カラオケ』が体感できるのは、ヘッドフォンの先端によるものではないようです。
それは、iPodのインプットが関係しているのだと思います。
通常の音響機器のインプットは、ヘッドフォンジャックの先端と同じ役割になっているのが殆どなのですが・・・
iPodのインプットは、ジャックを抜こうとすると演奏がOFFになるように、別の何らかの役割が付加されているのだと思います。
そのiPodの構造につきましては、さすがに娘のiPodを分解する勇気と器量がありませんので、詳細はわかりませんが・・・
とにかく・・・
この後で説明いたします【擬似的なカラオケ】の原理であります『位相の反転』という現象が、iPodの微妙な入力の方法で起こり、その結果【擬似的なカラオケ】が出来るようになります。
では、この後は・・・
『どうしてiPodでこのような現象になるのか』ではなくて、その【擬似的なカラオケ】についてご説明いたします。

世の中の殆どの音楽は『ステレオ』になっております。
(ステレオとは、左右の2つの音声で構成されているという意味で、1つの音声はモノラルとなります)
パソコンのDTM(デスクトップミュージック)のソフトなどで解析すると、この画像のような感じになります。
左のチャンネルと右のチャンネルで波形が異なる点がわかると思います。
通常の楽曲のミキシングは、次のようなミックスが一般的であります。
(あくまで一般的な例)
↓
●次のパートは、センターチャンネル(センター定位)
├・歌(ヴォーカル)
└・ドラムのバスドラやベース
●その他の楽器パートは左右に振り分ける
上記のセンターチャンネルとはどういうことか?
それは『左右のチャンネルに同じ音の成分が含まれる』ということであります。
ですので・・・
『左右のチャンネル含まれる同じ音の成分』をマイナスすることによって、結果的に【センターに定位された音声が消える】ということになります。
↓
【センターに定位された音声が消える】とは・・・
一般的に、センター定位されている『歌(ヴォーカル)が消える』ということになります。
バスドラム、ベースなども一緒に消えてしまいますが。
ですので・・・
DTMソフトで、次のようなエフェクト(フィルター)をかけた場合にも、同じような『擬似カラオケ』が体験できます。
まずは・・・
こちらの画像のように『元の音声のどちらかの音声を選択する。
そして次に・・・
そのDTMソフトに、次のようなエフェクト(フィルター)がかけられるものがある場合には、それをかける。
↓
・位相反転
or
・フェイズリバース
↓
音の波形を逆転させる(プラスとマイナスを逆転させる)
先ほどの画像を比較していただくと・・・
左チャンネルの波形の上下(プラスとマイナス)が反転している状況がお分かりいただけるかと思います。
そして次に・・・
DTMソフトの『Pan』という定位をコントロールするところを調整します。
通常は、左は左いっぱい、右は右いっぱいそれぞれに振られていると思います。
↓
その『Pan』で、左右の両方のチャンネルをセンターにいたします。
『片方のチャンネルの音声の位相を逆転させる』
+
『左右の両方のチャンネルをセンター』
↓
その結果・・・
両方のチャンネルに入っていたセンター定位の音声が『+-ゼロ』となり
↓
センター定位の音声のみが消去された音声となる
そうして、出力された音声は、
この画像のように・・・
『センター定位の音声が消されたモノラル音声』となります。
↓
2つの波形が同じ。
そして、この音声がすわなち
↓
・センター定位の音声が消されたモノラル音声
↓
『擬似的なカラオケ』になるというわけです。
もちろん、楽曲によっては、その通りにはなりませんし、先ほども申し上げましたが、バスドラムやベース、そして時には楽器のソロパート(ギターソロやサックスソロ)なども一緒に消えます。
では・・・
DTMソフトを使用しなくても、ミキサーで同じことが出来ることもご説明いたします。
ちなみに・・・
『カラオケ』という言葉はもちろん、そういった楽しみ方が存在しなかった数十年前。
『自分の好きな歌を、歌のない演奏で歌いたい』という事を考えていた人は、当時、今回のような事を『市販のレコード』を使って『ミキサーを通して』行っていたようです。
その方法とは、原理は同じ。

レコードやCDなどの音声をミキサーに通します。
そして・・・

次の2つを調整する。
↓
・位相(フェイズ)
・定位(Pan)
見やすくするために、関係ないチャンネルを薄くしましょう。

そして・・・
より見やすくするために
2つのコントローラーを拡大したものが、こちらの画像です。
さて・・・
『擬似カラオケ』が出来るように、コントローラーを調整いましょう。
まずは、定位
左右、それぞれに目一杯振られていた部分を、両方ともにセンター定位に変更します。
そして次に位相(フェイズ)の調整。
片方のチャンネルのみ位相(フェイズ)ボタンを押します。
これで、片方のチャンネルの音声の位相が反転し『逆相』となります。
この状態にして、レコードやCDを再生すると・・・
『擬似カラオケ』となります。
さ~てさて・・・
『iPodで擬似カラオケを楽しむ』から発展し、その【擬似カラオケの原理】まで書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか?
多分、殆どの方が『???』だったかとは思います。
まっ・・・
原理はともかく
ご興味のある方は、ぜひiPodでお試しくださいませ。
重複いたしますが、最後にご注意を再び。
※ 注意
・あくまで『擬似的なカラオケ』ですので、ご注意ください。
・楽曲によっては、それを体感できないケースもあります。
・これは、私の娘が所有の2006年頃に購入のiPod-nanoでの検証結果ですので、その他の機種で可能かどうかは検証しておりません。
・お試しになる場合には、自己責任のもとでお願いいたします。